ワークライフハック

ライフハック/ワークハックなどのハック系、ミニマリスト/シンプリスト、断捨離の経過、節約生活などのライフスタイル、資産形成、間欠的ファスティング(オートファジー効果)についての自身の体験に基づいた記事、関連書籍の書評などを書いています。

稲垣えみ子著「寂しい生活」書評 〜 モノが少ない生活が、実は豊かだった

稲垣えみ子著「寂しい生活」は、2017年に出版されたエッセイです。前作「魂の退社」で会社を退職し、一人暮らしを始めた著者のその後の生活を描いています。

著者は、会社を退職した後、掃除機や電子レンジ、冷蔵庫などの家電製品を捨て、電気代月150円の生活を始めました。また、服や食料なども最低限に減らし、質素な生活を送っています。

著者の生活は、現代社会で当たり前とされている「豊かさ」とはかけ離れたものです。しかし、著者は、この生活の中で、本当の豊かさとは何かを学んでいきました。

著者は、この本の中で、次のようなことを書いています。

モノをたくさん持っていると、不自由になる。
本当に必要なものは、ほんのわずかだ。
自然と共生する生活こそ、本当の豊かさだ。
「寂しい生活」は、現代社会に生きる人々に、物質的な豊かさとは何かを問いかける本です。この本を読めば、私たちは、本当に大切なものとは何かを、考え直すきっかけになるでしょう。

著者の生活

著者は、会社を退職した後、東京の築40年の古いアパートに引っ越しました。アパートには、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品はなく、掃除機もありません。著者は、食事は自炊をし、洗濯は手洗いでしています。

著者の生活は、とても質素です。しかし、著者は、この生活に満足しています。著者は、この生活の中で、本当の豊かさとは何かを学んでいきました。

本当の豊かさとは

著者は、この本の中で、次のようなことを書いています。

モノをたくさん持っていると、不自由になる。
本当に必要なものは、ほんのわずかだ。
自然と共生する生活こそ、本当の豊かさだ。
著者は、モノをたくさん持っていると、不自由になると言います。モノが増えると、収納場所が必要になり、掃除の手間も増えます。また、モノに縛られて、自由に動けなくなります。

著者は、本当に必要なものは、ほんのわずかだと言います。生きていくためには、食料、水、住む場所、衣服があれば十分です。それ以上のモノは、必要ありません。

著者は、自然と共生する生活こそ、本当の豊かさだと言います。自然の中で暮らしていると、心が穏やかになり、生きていることに感謝する気持ちが生まれます。

この本を読んだ感想

ミニマリストになった後の私は、この本を読んで、とても共感しました。著者の生き方は、ひとつの理想の完成形だと思います。自身が進むべき道は間違ってはいないと、とても勇気づけられました。

比較することではありませんが、著者に比べれば、私は、まだまだ踏ん切りがつかず宙ぶらりんになっているモノばかりです。更に、ミニマリズムを自分の中で推進していく力を、この本からもらった気分です。

今後は、自身だけでなく、家族の理解と協力のもと、持たない豊かさ感じられるよう、ミニマリズムを実践していきます。

断捨離ブームや物を減らすだけの表面的ミニマリズムは、一過性で終わる可能性が高く、ダイエットと同様、リバウンドしてしまう方も多いと聞きます。そんな方にこそ、この本を、ぜひ読んでもらいたいと思いました。この本は、私たちに、本当の豊かさとは何かを教えてくれます。