ワークライフハック

ライフハック/ワークハックなどのハック系、ミニマリスト/シンプリスト、断捨離の経過、節約生活などのライフスタイル、資産形成、間欠的ファスティング(オートファジー効果)についての自身の体験に基づいた記事、関連書籍の書評などを書いています。

食べることと幸せについて考える一冊「身体ミニマリスト—空腹感の近くで暮らす—」

食べることは、私たちの生きる上で欠かせないことです。でも、食べることについて、どれだけ考えていますか?食べたいものを好きなだけ食べるのが幸せなのでしょうか?それとも、食べることに制限やルールを設けるのが健康的なのでしょうか?

この本は、ダイエット外来医の工藤孝文先生が、食べることと幸せについて語ってくれます。工藤先生は、自分自身も過去に食べ過ぎや拒食症に悩んだ経験があります。そこから脱出するために、自分の心と身体に向き合い、本物の食欲や空腹感を見つけ出したそうです。

工藤先生は、私たちに「身体ミニマリスト」になることを提案します。それは、食べたいものを必要な分だけ食べ、少なく豊かに暮らすことです。そのためには、心と身体のバランスを取り、本物の食欲に従って空腹感を目安に食べることが大切だと言います。

本書では、工藤先生が実際に患者さんや読者さんから寄せられた質問や相談に答えてくれます。例えば、「空腹感ってどうやって感じるの?」「朝ごはんは必要?」「間食はダメ?」「外食やお酒はどうする?」「運動はどれくらいすればいい?」などなど。これらの質問に対して、工藤先生は科学的な根拠や自身の経験をもとに、わかりやすく丁寧に回答してくれます。

私はこの本を読んで、自分の食べ方について見直すきっかけになりました。特に印象的だったのは、「満足感」についての話でした。工藤先生は、「満足感」を「心が満たされる感覚」と定義しています。そして、「満足感」を得るためには、「食べ物そのもの」だけでなく、「誰と」「どこで」「どんな気持ちで」食べるかが重要だと言います。

私はこれまで、「満足感」と「満腹感」を同じものだと思っていました。でも、この本を読んで気づきました。「満足感」と「満腹感」は別物だし、「満足感」があれば、「満腹感」よりも早く食べるのをやめられるし、「満腹感がある場合は、食べるのをやめたり、残したりしました。これは、食べ過ぎると身体に負担がかかるだけでなく、食べ物の価値や味を薄めてしまうということを学んだからです。また、食べ物に感謝したり、感想をシェアしたりすることで、食べることの楽しさや幸せを感じることができました。

このようにして、私は「身体ミニマリスト」になろうと努力しています。もちろん、完璧にできるわけではありませんし、時々失敗したり誘惑に負けたりもします。でも、それでもいいと思います。大切なのは、自分の心と身体に嘘をつかないこと、自分の食べることに責任を持つことだと思います。

「身体ミニマリスト—空腹感の近くで暮らす—」は、食べることと幸せについて考えさせられる一冊でした。食べることに悩んでいる人や興味がある人におすすめです。工藤先生の言葉に耳を傾けてみてください。きっと、あなたの食べ方や暮らし方が変わっていくと思います。